2006年10月08日
横須賀大滝町『ラーメン つたや』
昼過ぎ、バイクで横須賀のとあるお寺にお墓参り。そのあとは、大滝町にあるレンタルヴィデオ店じゃなくって、ラーメンの『つたや』へ初入店。じゃらん堂さんの『湘南国際村じゃらん』05年2月27日の記事を読んで気になっていたお店だ。場所は、『萬菜』の前の通りを抜け、突き当たりの『月印』の横の路地を挟んだ反対側。今年4月に『月印』に行った時は、『つたや』の場所を覚えていなかったため、こんな近くにあったなんて分からんかった。
さて、店頭に着くとおばちゃんが外で立っている。「入れますか」と私が聞くと、「開いてますよ」といいながら店の中に入っていった。私もついていき、暖簾をくぐる。
奥から右手にかけて平面逆L字状に厨房があり、その厨房に沿ってカウンター席が6席ある。その手前には4人掛けのテーブル席が1つ。店の左手、トイレへ続くタタキの手前にお膳が一つ置かれた座敷があるが、客用にはほとんど使われていないようだ。
厨房にはおっちゃんが仕込み?をしていた。おっちゃんとおばちゃんは夫婦のように見えるがが、どうも兄弟らしい。
私はカウンターの入口寄りに座り、厨房奥の壁に貼ってある品書きを見る。ラーメン、チャーシュー麺、やきそば(500〜800円)など種類が少ない。その中からラーメン(500円)を注文。そのあとすぐ、水ではなく、なぜか湯呑みで緑茶が供された(けっこう美味しい)。
入口右手の天井近くにテレビが置かれ、その脇に壁掛けの扇風機。厨房後ろの壁に造り付けの棚があり、そこには油でくすんだ招き猫、天井からはハエとり紙がぶら下がっていたりと昭和の匂いがする佇まいだ。
カウンターの中央には、なぜか「まんこい」「弥生」など奄美大島の黒糖焼酎や鹿児島の芋焼酎などの一升瓶が10本ぐらい置いてある。おっちゃんに聞くと、ラーメンだけではやっていけないので、お酒を置いているんだとか。
店の空気は、横須賀中央駅前にあった沖縄系飲み屋の『泡屋』に似ている(一度こちらで飲み食いしたことがあったが、昨年、残念ながら店じまいしてしまった。なお、親戚?が経営している『第二泡屋』が西友の近くにあるが、こちらには入店したことがない。『第二泡屋』については、TETSUさんの『Deep City YOKOSUKA』06年8月5日の記事を参照のこと。)。
厨房をちら見すると、チャーシューやネギを切ったり、麺の湯切りなどすべておばちゃんがしている。なお、湯切りに使うのは深い“振りざる”ではなく、鎌倉の『赤坂飯店』と同じ“平ざる”だった。
しばらくして、厨房から手渡しでラーメンが供された。やや小さめの丼にスープがなみなみ入っている。カウンターの上に丼を置いた途端、おばちゃんがチャーシューを一切れサービスで丼の中に入れてくれた。
細麺のやや薄味の醤油ラーメンで、具はチャーシュー1枚(基本的に)、刻みネギ、それにメンマ。チャーシューは小さめだが厚く切ってある。塩気が結構ありやや硬め。
おばちゃんは「薄くなかった?濃いめにもできるけど」と言ってきたけど、私は「これで十分ですよ」と答えた。麺とスープの相性はバッチリで、薄味だがチャーシューの塩気でちょうどイイ。
最近、立て続けに初入店のラーメン店がハズレだったので、久しぶりのスマッシュヒットでうれしい。醤油ラーメンとしては、鎌倉の『薊』よりも好きな味かもしれない。
厨房を覗くと、目の前に寸胴があり、豚の骨が豪快に入っているのが見えた。おばちゃんに聞くと、豚のほかに鰹節、北海道産の昆布、それに野菜(っておっしゃってたかな?)が入っているそうな。チャーシューは自家製。メンマはサラのものを購入しこの店で塩漬けしているそうで、タッパーに入った塩漬けのものを見せていただいた。麺はもともと自家製麺だったそうだが、今は市内の製麺所に作ってもらっているとのこと。
食べ終えたあとも、さらにおばちゃんやおっちゃんに話を聞くことに。。。
もともと店は市内の富士見町(京急線京急安浦駅の南)にあったそうで、終戦前後は物資を調達できず店じまいしていたそうだが、昭和26(1951)年に現在地に移転して営業を再開したそうだ。
旦那さんが昭和8(1933)年生まれだそうで、3歳の頃(昭和11年)には店を営んでいたとのことなので、70年近くも営業しているらしい。
勘定を済ませ、私が「店の前の路地を探検する」と言ったら、「そこまで案内するよ」とおばちゃんに言われた。おっちゃんに「ご馳走さまでした」と挨拶をし、店を出て右の路地を進んだおばちゃんに付いていくことに。
路地の突き当たりはやや古めのマンション。このマンションの横の通路(私有地)を突っ切るとアスファルトの道路に出た。なんか見た光景だと思っていたら、良長院(横須賀市緑が丘)前の道。06年4月9日(横須賀中央トコトコ)の記事の下から3枚目の写真の場所だ。なんだ、ここに出るんだぁと納得。
マンションの建つ前には銭湯があったことなどおばちゃんの話しを聞きながら、元来た道を戻り『つたや』前に到着。なんか某国営放送の『家族に乾杯』みたいに“ふれあいの旅”をしているような感覚になった(>鶴瓶さん、ぜひ横須賀に来る時はこの店に寄ってってー!)。
最後に店の前を撮影したいと言うと、おばちゃんは「邪魔?」と言ってきたが、「そのまま居てください」と伝え、写真を撮った。
再度「ご馳走さまでした」と伝え、「いつになるか分からないけど、また来ます」と言って、店を後にした。
この佇まいを敬遠してしまう人は多いと思うけど、こういう佇まいにホントの美味しいものが潜んでいるんだと実感したのであった(ハズレも多いことは事実なんだけど。。。)。
『ラーメン つたや』
住所:神奈川県横須賀市大滝町1-27
電話:046-825-0537
営業時間:12:00〜15:00/ 17:00〜21:00
定休日:毎週水曜日
参考サイト
・「おばあちゃんの路地裏ラーメン〜つたや」『三浦半島へ行こう』(Fujino Hiroakiさん)
・『Deep City YOKOSUKA』06年6月14日の記事(TETSUさん)
・「つたや」『三浦半島・海と風とラーメン』(Toshiさん)
・「居酒屋浪漫紀行ヨコスカ市内編1」『居酒屋ター坊』(ター坊さん)
・「ラーメン つたや」『yeriaの横浜・横須賀のラーメン食べ歩き』(yeriaさん)
・『チヒログ』06年1月15日の記事(Chihiloさん)
●07年8月9日追記
下記のブログによれば、どうも閉店したようだ。
数カ月前に再訪したら、営業日なのに店が閉まっていたので、おかしいと思っていたんだよねー。至極残念!
参考サイト
・『Deep City YOKOSUKA』06年6月14日の記事のコメント(tivgdtdさん)
さて、店頭に着くとおばちゃんが外で立っている。「入れますか」と私が聞くと、「開いてますよ」といいながら店の中に入っていった。私もついていき、暖簾をくぐる。
奥から右手にかけて平面逆L字状に厨房があり、その厨房に沿ってカウンター席が6席ある。その手前には4人掛けのテーブル席が1つ。店の左手、トイレへ続くタタキの手前にお膳が一つ置かれた座敷があるが、客用にはほとんど使われていないようだ。
厨房にはおっちゃんが仕込み?をしていた。おっちゃんとおばちゃんは夫婦のように見えるがが、どうも兄弟らしい。
私はカウンターの入口寄りに座り、厨房奥の壁に貼ってある品書きを見る。ラーメン、チャーシュー麺、やきそば(500〜800円)など種類が少ない。その中からラーメン(500円)を注文。そのあとすぐ、水ではなく、なぜか湯呑みで緑茶が供された(けっこう美味しい)。
入口右手の天井近くにテレビが置かれ、その脇に壁掛けの扇風機。厨房後ろの壁に造り付けの棚があり、そこには油でくすんだ招き猫、天井からはハエとり紙がぶら下がっていたりと昭和の匂いがする佇まいだ。
カウンターの中央には、なぜか「まんこい」「弥生」など奄美大島の黒糖焼酎や鹿児島の芋焼酎などの一升瓶が10本ぐらい置いてある。おっちゃんに聞くと、ラーメンだけではやっていけないので、お酒を置いているんだとか。
店の空気は、横須賀中央駅前にあった沖縄系飲み屋の『泡屋』に似ている(一度こちらで飲み食いしたことがあったが、昨年、残念ながら店じまいしてしまった。なお、親戚?が経営している『第二泡屋』が西友の近くにあるが、こちらには入店したことがない。『第二泡屋』については、TETSUさんの『Deep City YOKOSUKA』06年8月5日の記事を参照のこと。)。
厨房をちら見すると、チャーシューやネギを切ったり、麺の湯切りなどすべておばちゃんがしている。なお、湯切りに使うのは深い“振りざる”ではなく、鎌倉の『赤坂飯店』と同じ“平ざる”だった。
しばらくして、厨房から手渡しでラーメンが供された。やや小さめの丼にスープがなみなみ入っている。カウンターの上に丼を置いた途端、おばちゃんがチャーシューを一切れサービスで丼の中に入れてくれた。
細麺のやや薄味の醤油ラーメンで、具はチャーシュー1枚(基本的に)、刻みネギ、それにメンマ。チャーシューは小さめだが厚く切ってある。塩気が結構ありやや硬め。
おばちゃんは「薄くなかった?濃いめにもできるけど」と言ってきたけど、私は「これで十分ですよ」と答えた。麺とスープの相性はバッチリで、薄味だがチャーシューの塩気でちょうどイイ。
最近、立て続けに初入店のラーメン店がハズレだったので、久しぶりのスマッシュヒットでうれしい。醤油ラーメンとしては、鎌倉の『薊』よりも好きな味かもしれない。
厨房を覗くと、目の前に寸胴があり、豚の骨が豪快に入っているのが見えた。おばちゃんに聞くと、豚のほかに鰹節、北海道産の昆布、それに野菜(っておっしゃってたかな?)が入っているそうな。チャーシューは自家製。メンマはサラのものを購入しこの店で塩漬けしているそうで、タッパーに入った塩漬けのものを見せていただいた。麺はもともと自家製麺だったそうだが、今は市内の製麺所に作ってもらっているとのこと。
食べ終えたあとも、さらにおばちゃんやおっちゃんに話を聞くことに。。。
もともと店は市内の富士見町(京急線京急安浦駅の南)にあったそうで、終戦前後は物資を調達できず店じまいしていたそうだが、昭和26(1951)年に現在地に移転して営業を再開したそうだ。
旦那さんが昭和8(1933)年生まれだそうで、3歳の頃(昭和11年)には店を営んでいたとのことなので、70年近くも営業しているらしい。
勘定を済ませ、私が「店の前の路地を探検する」と言ったら、「そこまで案内するよ」とおばちゃんに言われた。おっちゃんに「ご馳走さまでした」と挨拶をし、店を出て右の路地を進んだおばちゃんに付いていくことに。
路地の突き当たりはやや古めのマンション。このマンションの横の通路(私有地)を突っ切るとアスファルトの道路に出た。なんか見た光景だと思っていたら、良長院(横須賀市緑が丘)前の道。06年4月9日(横須賀中央トコトコ)の記事の下から3枚目の写真の場所だ。なんだ、ここに出るんだぁと納得。
マンションの建つ前には銭湯があったことなどおばちゃんの話しを聞きながら、元来た道を戻り『つたや』前に到着。なんか某国営放送の『家族に乾杯』みたいに“ふれあいの旅”をしているような感覚になった(>鶴瓶さん、ぜひ横須賀に来る時はこの店に寄ってってー!)。
最後に店の前を撮影したいと言うと、おばちゃんは「邪魔?」と言ってきたが、「そのまま居てください」と伝え、写真を撮った。再度「ご馳走さまでした」と伝え、「いつになるか分からないけど、また来ます」と言って、店を後にした。
この佇まいを敬遠してしまう人は多いと思うけど、こういう佇まいにホントの美味しいものが潜んでいるんだと実感したのであった(ハズレも多いことは事実なんだけど。。。)。
『ラーメン つたや』
住所:神奈川県横須賀市大滝町1-27
電話:046-825-0537
営業時間:12:00〜15:00/ 17:00〜21:00
定休日:毎週水曜日
参考サイト
・「おばあちゃんの路地裏ラーメン〜つたや」『三浦半島へ行こう』(Fujino Hiroakiさん)
・『Deep City YOKOSUKA』06年6月14日の記事(TETSUさん)
・「つたや」『三浦半島・海と風とラーメン』(Toshiさん)
・「居酒屋浪漫紀行ヨコスカ市内編1」『居酒屋ター坊』(ター坊さん)
・「ラーメン つたや」『yeriaの横浜・横須賀のラーメン食べ歩き』(yeriaさん)
・『チヒログ』06年1月15日の記事(Chihiloさん)
●07年8月9日追記
下記のブログによれば、どうも閉店したようだ。
数カ月前に再訪したら、営業日なのに店が閉まっていたので、おかしいと思っていたんだよねー。至極残念!
参考サイト
・『Deep City YOKOSUKA』06年6月14日の記事のコメント(tivgdtdさん)
